ルイ・ヴィトンカップ、ニュージランド艇、4連勝


ヨットのアメリカズカップ(ア杯)の挑戦艇を決めるルイ・ヴィトンカップ(LV杯)決勝は5日、ア杯奪回を目指すエミレーツ・チームニュージーランド(ETNZ=ニュージーランド)が4連勝、ア杯進出まであと1勝に迫った。

 「ここまで来たら、何とか早く決めたい」。艇の性能の分析を担当し、いつも冷静な話しぶりの鹿取正信だが、さすがに声が弾んだ。チームが挑戦艇に決まれば、日本人として初めてア杯を経験することになる。未知のレベルでの戦いが待ち遠しそうだ。

 サポート艇に乗って、レースを見守っていた。結果的に52秒差がつき、危なげない勝利に見えたが「一方的な勝利とは言えないし、手放しで喜べるような内容でもない」と、気を引き締めることも忘れなかった。

 この日も風が弱く、ETNZが得意とする風力の範囲。「微風だったので、艇速に関しては悪くなかった」という。

 鹿取によると、予報では6日もまた同じような風が吹く。「細かな変化が多く一つ間違えると、相手に前を取られるが、立場的には間違いなく有利。精神的にも優位に進められる」と自信をのぞかせた。(共同)

スポーツ報知 - 2007年6月5日