年末商戦 天神、高額商品に沸く 大分など苦戦

ボーナスの支給を受け、九州でも百貨店などの年末商戦が本格化している。福岡・天神の三店は前年を上回っているが、大分や熊本などその他の都市では苦戦が目立つ。商品別では薄型テレビや家庭用ゲーム機など一部の分野は好調なものの、寒波でコート類が売れた昨年の反動で衣料品は伸び悩み気味。九州全体の消費の底上げには至っていないのが現状だ。

 前年と土日の数が同じになる12月1?11日の売上高を比較した。福岡・天神では高い集客力を背景に、岩田屋本店、博多大丸、三越福岡店が2%増で並んだ。対してその他の主要都市では井筒屋本店(北九州市)と鶴屋(熊本市)が3%減、山形屋(鹿児島市)が1%減、トキハ(大分市)は4%減で天神と明暗を分けている。

 重しになったのが衣料品の伸び悩み。12月に入って寒い日も増えたが、記録的な寒波に見舞われた昨年に比べれば防寒衣料を中心に勢いは鈍い。九州の中南部の各店では3?6%のマイナスで、天神でも横ばいから2%増にとどまる。

富裕層が動く

 顧客層によって勢いの差も目立つ。天神では富裕層の購買意欲が高く、岩田屋では10日の日曜に15万円以上する紳士靴が五足売れ、高級海外ブランドの売れ行きは15%増。三越福岡店でも「比較的安価なアクセサリーが苦戦する一方、より高級な宝飾品は伸びている」という。半面、その他の都市では「中小企業のボーナスは伸びておらず、景気回復の実感はない」(山形屋)という声が多い。

日経ネット九州版 - 2006年12月12日