海外ブランド:なぜ韓国では割り高なのか

シャネルの2.55バッグの販売価格は、韓国で277万ウォン(約35万3000円)、台湾242万ウォン(約30万円)、シンガポール251万7000ウォン(約32万円)、タイ274万9000ウォン(約35万円)、日本281万8900ウォン(約35万8000円)。韓国で販売されている海外有名ブランドの価格が、アジアでは日本に次いで2番目に高いことが分かった。朝鮮日報とKOTRA(大韓貿易投資振興公社)が11月末から12月初めまでに、韓国をはじめ日本、台湾、タイ、シンガポールで売れ筋の有名ブランドハンドバッグを比較調査したところ、このような結果が出た。同調査では、韓国の消費者に人気の高いルイヴィトン、シャネル、プラダ、フェラガモのハンドバッグの同モデルを比較した。

有名ブランドメーカーの関係者によると「韓国では、製品価格が高くないと売れない」という。フェラガモ・コリアは「韓国に進出した他のブランドメーカーは、韓国での販売価格を高く設定しており、合理的に価格を設定する我が社の価格は比較的低い。韓国で売られるブランド商品の価格が他国に比べて高いのは事実」と話した。しかしその一方で、ブランドメーカーは韓国の価格が高い理由について、百貨店の高いマージン率を指摘する。つまり、百貨店に高い手数料を支払うためには価格を高くするしかないという訳だ。ブランドメーカーと百貨店は、百貨店のマージン率を公開していないが、ルイヴィトンとシャネルは9‐11%、他のブランドは23‐25%程度と言われている。他の国ではブランド直営店が多いが、韓国は販売経路がほとんど百貨店に集中していることから、手数料負担が増えるというというのだ。ルイ・ヴィトン・コリアも「韓国はアジア諸国に比べ、通関コストや百貨店のマージンなど製品に付随する諸費用が高い」と話した。

朝鮮日報 - 2006年12月23日