海外ブランドシャネルが初めて開いたレストラン、アラン・デュカス氏プロデュースのパン・食材店


フランス料理界の巨匠、アラン・デュカス氏がプロデュースしたパン・食材店「be(ビー)?ブーランジェピシエ」の日本第1号店が伊勢丹新宿店(東京)の本館地下1階にオープンした。デュカス氏はレストランガイド本『ミシュラン』で最高評価の3つ星店を相次いで誕生させ、「9つ星シェフ」の異名を持つスターシェフだ。

 デュカス氏が率いるグループ・アラン・デュカスはパリ、モナコ、ニューヨーク、香港などに合計20を超えるレストランやオーベルジュを構えている。「ミシュラン」の3つ星店を2店(パリの「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」、モナコの「ル・ルイ・キャーンズ」)、1つ星店を3店持つのは、世界でデュカス氏だけだ。

日本には2004年にシャネルビル(東京・銀座)にフランス料理店「ベージュ アラン・デュカス 東京」を開いた。高級ファッションブランド「シャネル」が初めて開いたレストランだ。2005年にはビストロ「ブノワ」(東京・青山)もオープンした。

 「be」の第1号店は2002年、パリ市内に開いた。2006年12月2日、伊勢丹新宿店内にオープンした店舗はパリ以外では初出店となる。

 「ブーランジェピシエ」とは、デュカス氏の造語だ。フランス語で「パン店」を意味する「ブーランジェリー」と、「食材店」を指す「エピスリー」をミックスし、両者の頭文字を取った。

 パンやサンドイッチ、サラダ、デザートなどを売る。オリーブオイル、バルサミコ酢、ペースト、パテ、パスタなどの食材も扱う。

 店内にはおすすめのサンドイッチやデザートをセットで楽しめるカフェ(8席)を店内に設けた。パンにハムとチーズを挟む典型的なフランスのサンドイッチも出す。

 取り扱う商品は塩味の「ル・サレ」、甘味の「ル・シュクレ」、パンの「ル・パン」、食材の「レピスリー」という4種類に分かれる。「ル・サレ」ではサンドイッチやスープ、サラダ、キッシュ、「ル・シュクレ」ではタルト、ビスケットなどのスイーツ類を扱う。

 日本での「be」の展開はベーカリーのアンデルセンと組んだ。アンデルセンは有名チョコレート職人、ジャン=ポール・エヴァン氏と提携し、日本での事業展開もしている。

 2007年3月には東京・六本木の東京ミッドタウンに2店目を開く予定だ。2011年までにさらに3店の出店を目指しているという。

【写真・記事スマートウーマン】伊勢丹新宿店内のパン・食材店「be(ビー)?ブーランジェピシエ」の日本第1号店

スマートウーマン - 2006/12/25