グレース・ケリー没後25年 エルメスの「ケリーバッグなど遺品を全国各地で展示


 ハリウッド女優からモナコ公妃となったグレース・ケリーは、気品あふれる知的な美しさで今も多くのファンを魅了している。没後25年の今年、遺品などを紹介する展示が国内主要都市を巡回している。

 ケリーは51年に映画デビュー。「裏窓」などの作品で大スターになった。56年、モナコのレニエ公と結婚。公妃としての活動にも情熱を傾けたが、82年不慮の事故で53年の生涯を閉じた。

 今回の「花を愛したモナコ公妃 グレース・ケリー展」は、王室の所蔵品や映像記録などで構成する。

 見どころは公妃が実際に使用した服飾品の数々。今回世界で初めて公開される。レニエ公と出会った際に着ていたワンピースや、クリスチャン・ディオールのロングドレスなど約20点を紹介。

 小物では、公妃が愛用したことからその愛称が生まれた海外ブランドエルメスの「ケリーバッグ」も。また、自ら制作した押し花絵約50点は、花と芸術を愛した人柄をしのばせる。

 16~26日、名古屋のJR名古屋タカシマヤ。その後、大阪、東京、広島、横浜、札幌を巡回(仙台、福岡は終了)。問い合わせは同展事務局(03・5456・9351)。

朝日新聞 - 2007年2月19日