ディオール日本法人の元副社長、コカイン密輸で逮捕

 フランスの高級ブランドクリスチャン・ディオール」の日本法人(東京都千代田区)の副社長だった仏人の男が、約300回分に相当するコカインを国際郵便で密輸したとして、警視庁に逮捕されていたことがわかった。

 男の自宅からは大麻樹脂も見つかり、妻も現行犯で逮捕された。同庁組織犯罪対策5課では、男の自宅などで、違法薬物が常習的に使われていた可能性もあるとみて調べている。

 麻薬取締法違反などの疑いで逮捕されたのは、いずれも仏国籍で港区南麻布、元同社副社長ギヨーム・モニエ(37)、妻のイザベル(27)の両容疑者。ギヨーム容疑者は先月16日に逮捕された後、同社を退社した。

 調べによると、ギヨーム容疑者は3月上旬、出張先のパリから自宅あてに国際郵便で送った小包に、コカイン8・8グラムを紛れ込ませて密輸しようとした疑い。

 東京税関が、ギヨーム容疑者の自宅あてになっていた小包からコカインの粉末を発見し、同課が先月16日、この自宅を捜索したところ、冷蔵庫の中からも大麻樹脂4グラムが見つかった。コカインについて、ギヨーム容疑者は、「自分で使うために買った」と供述しているが、大麻については2人とも「家に遊びに来た友人が持ってきたものではないか」と話しているという。

読売新聞 - 2007/4/3