海外ブランドのルイ・ヴィトンが人気首位


 海外ブランドで英市場調査会社ミルウォード・ブラウンと英紙フィナンシャル・タイムズが共同で発表した2006年世界ブランド調査によると、ラグジュアリー(ぜいたく)ブランド部門上位10社に、仏コングロマリット(複合企業)、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン傘下の4ブランドが名を連ね、世界ブランドとしての強みを見せつけました。

 調査結果によりますと、ラグジュアリーブランド部門上位3ブランドは高級服飾のルイ・ヴィトンシャネル、貴金属のカルティエが占めました。ルイ・ヴィトンは2年連続の首位で、試算価値は前年比16%増の226億8600万ドル(約2兆6769億4800万円)とのことです。すごいですね。

 LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのグループ企業では、ルイ・ヴィトンのほか、スピリッツのヘネシー、シャンパンのモエ・エ・シャンドン、フェンディがトップ10にランクインしました。

 フィナンシャル・タイムズは「経済の成熟化に伴い、ブランド力は企業にとっていよいよ重要になっている」としたうえで、ラグジュアリーブランドは「国境を越えた世界的な欲望のシンボルに成長した」と指摘しています。東アジアやインド市場での成功により「アジアにおける欧州の象徴になっている」と分析しています。なかでも、エルメスやグッチのイメージ戦略の成功を評価しています。

 ラグジュアリーブランドの課題として、他の業界に比べインターネット参入が遅れている点を挙げています。シャネルなどの海外ブランドがオンラインでの販売をしないことについて「顧客と固い信頼関係で結ばれた長年のブランド価値を、ネットが傷つけるのではないかと恐れているようだ」と解説しています。

 調査は収益やブランドイメージ、成長率などを基に、自動車、ビール、金融機関など14部門と総合のランキングを集計しています。

 総合では昨年7位だったネット検索大手、米グーグルが首位となり、日本企業では10位のトヨタ自動車、NTTドコモ(23位)、ホンダ(36位)、キヤノン(54位)、ソニー(55位)、日産自動車(58位)が上位100位に入りました。(滝川麻衣子)