世界の海外高級ブランドが工場を中国

 海外高級ブランドが「あなたが着ているプラダやアルマーニ、バーバリーなどのブランドがメード・イン・チャイナだったら?」

 世界の海外高級ブランドが次々中国に工場を建てていると香港の亜洲時報が16日報道した。世界ブランド協会の報告書によると、世界の海外高級ブランドの60%が2009年までに中国に生産基地を設立する見通しだ。プラダ、アルマーニバーバリーなどは既に設立中か、設立計画を発表している。


 世界の海外ブランドが「中国行き」を選んでいる理由は、中国内のブランド消費市場が急速に広がっているため。中国は既に米国と日本に続く、世界の3大ブランド消費国となっている。市場規模は今後、毎年10~20%ずつ成長し、2015年には115億ドル(約1兆3700億円)に及ぶ見通しだ。海外ブランドの本拠地のヨーロッパ工場の生産能力では需要に追いつかない上に、中国の安い労働力と物流費用の節減も大きな魅力であるため。


 しかし多くの海外高級ブランドが「メード・イン・チャイナ」の持つ低価格・低品質のイメージのため、投資計画の公表を避けていると同紙は報じている。中国メディアは最近、「今年、ルイ・ヴィトンが浙江省に工場を建てる計画」と報道したが、会社側は「そのような計画はない」と否定している。



ライブドア・ニュース - 2007年4月17日