景気がいいと太眉?

 映画「バブルへGO!!」でかなりインパクトが強かったのが、女性のボディコンと太い眉毛。

 バブル時代は確かに太眉だった。「L25」4月6日号はここに注目し、好景気といわれる最近は篠原涼子さんや蒼井優さんなど、ナチュラルな眉毛が再び人気になっていると指摘して、景気がいいと太眉が流行るかどうか、話題にしている。

 同誌によると、武蔵大学社会学部の栗田宣義教授は「眉毛やファッションと景気の関係ですが、事実関係から言うと実は結びつきは弱いんです。ただ、『関係がありそう』と思う人は多いみたいですね」と述べ、説が広まった理由について「景気と流行のサイクルが一致したんでしょう。

 また『予言の自己成就』という社会学の考えがあるんです。多くの人々が『好景気だから○○が流行る』と思うから、実際に流行ったりするんですね」と説明している。

 では、経済のプロはどう考えているのだろうか。ある外資系証券の化粧品業界担当アナリストは、「景気がいいと服装が派手になることは業界で知られています。

 景気が落ち込んで金回りが悪くなると、服の着回しが多くなってグレーなど地味な色の服が多くなります。逆に景気が良くなって金回りが良くなると、原色系の明るい色の服を買うようになり、男性にアピールするために派手になるんです。化粧も服装に合わせて、眉毛が太くなるのではないですか」と語った。

 「バブル時代の眉毛と、今の眉毛の太さにも違いがある」と指摘するのは、眉毛のプロ、表参道のアイブロウ・トリートメント・サロン「LyuVie」の川島典子さん。

 「景気が良くなるとお金に余裕ができて、おしゃれに手が回ることでは当時も今も同じです。ただ、バブル時代は『ハレとケ』の文化で、出かけるとなると型にはめて服装はボディコン、化粧はシャネルの口紅というようにパターンが決まっていて、眉毛にはあまり気を配ってなかった。

 今は意識が変わって選択肢も増え、おしゃれは型にはめずに自分らしさを求める傾向がある。眉毛も手入れをした上で、ナチュラルに見せることが流行っています」と説明する。

 好景気には女性がおしゃれにお金をかける、ということは言えそうだが、では結局、眉毛の太さと景気は関係があるのか?どうも眉ツバな気もするのだが…

eureka! ニュース - 2007年4月13日